Entaniya FisheyeレンズとPanoPlaza Movieの使い方

2015年8月

アクションカメラGoproとEntaniya Fisheye 280を組み合わせて利用すると、底面に穴は開くもの全天球に近いパノラマ動画を撮影できます。ここではEntaniya Fisheye 280での撮影方法、射影変換、PanoPlaza Movieへのアップロード方法をご紹介します。

1. Entaniya Fisheye 280の準備と撮影

Entaniya Fisheyeレンズとは、GoProに対応した日本製の魚眼レンズであり、220度・250度・280度の3種類が販売されています。レンズを単体で購入してBack Bone(バックボーン社)のRIBCAGE(リブケージ)と呼ばれる改造キットとともにGoProに自分で取り付ける方法と、それらの改造をすでに施してある即撮セットを購入する方法があります。レンズ取り付け後の撮影は通常のGoProを利用した撮影と同じになりますが、例えばGoPro Hero4だと2.7Kモードでの撮影がアスペクト比が4:3で最も解像度が高い設定のため、より高画質なパノラマ動画を得られます。

2. Entapano Video V280を利用した射影変換

Entaniya Fisheyeレンズで撮影した動画は以下のように魚眼レンズで撮影した円形の円周魚眼動画になります。この形式だとPanoPlaza Movieにはアップロード出来ないので、Entaniya社のウェブサイトで無料で配布されているEntapano Video V280を利用して、円周魚眼からエクレクタンギュラーに射影変換します。この際にWidthやBitrateを設定するのですが、2.7Kモードで撮影している場合はWidthは3000、Bitrateは1000K-5000Kぐらいにすると画質とファイルサイズのバランスが取れるかと思います。

3. PanoPlaza Movieへのアップロード

エクレクタンギュラー形式に変換したパノラマ動画のファイルをPanoPlaza Movieにアップロードすれば、撮影したパノラマ動画を回転させながら視聴できます。以下に試験撮影をした際の動画を掲載しましたが、280度のレンズにより底面の撮影できない部分が少なくなっているかがわかるかと思います。

パノラマカメラといえばRicoh ThetaやKodak SP360がまずは思い浮かびますが、このようにGoPro + Entaniyaレンズというのもキレイに撮れていますよね。

GearVRへのVR動画アップロード方法

2015年6月

前回はGear VRの基本的な閲覧方法についてご紹介致しました。今回は、自作したVR動画をGear VRで閲覧するための方法についてご紹介したいと思います。

VR動画をGalaxy S6に配置

VR動画への配置方法はWindowsとMacで多少異なります。

Windowsでの配置方法

・PCとGalaxy S6 / S7をUSB接続します。
・Galaxy側にてAllow access to device dataと表示されるので「Allow」ボタンを押して、PC側からGalaxyにアクセスできる許可を与えます。

Macでの配置方法

・MacでAndroid端末のファイル転送ができるAndroid File Transferをインストールします。
・Galaxy側にてAllow access to device dataと表示されるので「Allow」ボタンを押して、PC側からGalaxyにアクセスできる許可を与えます。

保存先フォルダ

・GalaxyをPC/Macに接続するとOculus/360videosというフォルダが見つかると思いますので、そちらにファイルを配置します。Oculus/Moviesというフォルダに配置するのでも問題ないようです。
・ファイル名はxxxxx_360.mp4のようにファイル名の最後に「_360」をつけるとGear VR側で360度動画として認識しやすくなるようです。

GearVRでの閲覧

oculus-video
・Oculus Home(GalaxyをGear VRに装着して最初に表示されるメニュー画面)にて、紫色背景の「Video」を選択します。
・その後、左側に「My Video(マイ動画)」がありますので、それを選択すると、さきほど保存した動画が見つかりますので、見たい動画を選択すれば、再生が開始されます。

GoProを使った360度動画の撮影方法

2015年2月

躍動感溢れる映像の撮影に適したアクションカメラGoProを6台使用して360度のパノラマ動画を撮影する方法を紹介します。GoProで360度全方位動画を撮影するためには専用のリグが必要となります。今回使用した写真のリグは360Herosが販売しているリグです。

GoProの準備

Gopro

専用リグにGoPro6台をセットします。
Wifiボタンを押しWifiを有効にします。Wifiが有効になるとLEDが青色に点滅します。
写真はGoPro Hero4になります。型式により外観が多少異なります。

リモートコントローラの準備・撮影

Gopro2

Goproのリモートコントローラの電源を入れます。(事前にGoproと同期を取る必要があります)
6台全てのGoProが認識されると液晶画面に「6CAMS」と表示されます。
リモートコントローラの再生ボタンを押すと撮影が開始されます。再度、再生ボタンを押すと撮影を停止します。

GoProの電源を切る場合は、リモートコントローラの電源ボタンを長押しします。

KODAK PIXPRO SP360の使い方

2015年2月

360度パノラマ動画を撮影できるアクションカメラ「KODAK PIXPRO SP360」の使い方と、撮影した動画をパノラマ動画共有サイト「PanoPlaza Movie」へアップロードする方法をご紹介します。

KODAK PIXPRO SP360アプリのダウンロード

Google Play Store/App StoreからSP360の専用アプリ「PIXPRO SP360」をダウンロードします。
SP360_2

このダウンロードしたアプリでは、Wifi接続によって、カメラ映像をリアルタイムで確認する事ができ、動画や写真の遠隔撮影を行う事ができます。また、アプリから撮影した写真・動画データを直接ネット上にアップロードする事も可能です。

SP360とスマホのWifi接続

SP360の「電源マーク(MODEボタン)」を押し、Wifiモードに切り替えます。
スマホのWifi設定画面を表示し「PIXPRO-SP360_*****」をタップします。パスワードとして「12345678」を入力後、SP360とのWifi接続が完了します。
SP360_4

SP360本体で撮影

SP360の「電源マーク(MODEボタン)」を押し、動画モードに切り替えます。
動画モードの状態で赤いボタンを押すと録画が開始され、再度同じボタンを押すと撮影終了となります。
撮影完了後、SP360とPCをMicro USBケーブルで接続し、画像や動画データをPCに取り込みます。

SP360

PanoPlaza Movieにアップロードする場合は、動画の上下左右の回転が出来ない仕様のため、レンズの真ん中が天頂を向くように撮影して下さい。また、PanoPlaza Movieでは動画ファイルの解像度を1440ピクセル×1440ピクセルのみを対象にしています。そのため、撮影する前に解像度が1440×1440ピクセルになっていることをご確認下さい。

スマホで撮影

アプリを起動後、「ビューセレクト」でシーンを選択します。(Global、Front(16:9)、Front(4:3)、Throw-out、Extraction、Quad、Seg、Ring、Dome、Panorama)*PCへのダウンロード時はGlobal形式で保存されます。

写真左: 静止画では右下のアイコンがカメラマークになります。この形はFront形式です。

写真中央: 動画では右下のアイコンがビデオマークになります。この形はDome形式です。

写真右: 撮影された画像や動画がリスト形式で表示されます。

SP360

4. アップロード

PanoPlaza Movieにログインします。アカウントを持っていない方はこちらよりご登録して下さい。

ログイン後、「アップロード」ボタンを押してアップロード画面に移動します。この画面では、動画のタイトルや概要・撮影場所・公開範囲の設定、そしてアップロードするファイルの選択を行う事ができます。動画ファイルは約1GBまでアップロードできます。アップロード完了後、「マイムービー」にパノラマ動画が登録されます。

SP360

SP360

アップロードされた動画はPC・スマホで閲覧する事ができます。画面をマウス/タッチ操作する事で水平方向360度、垂直方向214度の映像を見る事ができます。

RICOH THETA m15のパノラマ動画撮影方法

2015年2月

RICOH THETA m15のパノラマ動画撮影方法をご紹介致します。

THETA m15本体での撮影

Theta3

Wi-Fiボタンを押しながら電源ボタンを押すと青いランプが点滅し、動画モードのスタンバイ状態となります。

撮影ボタンを押すと録画を開始し、再度同じボタンを押すと録画を終了します。

スマホによる遠隔操作での撮影

Theta4

RICOH THETA m15専用アプリをインストール後、THETA本体とスマホをWifi接続します。

写真の様な画面が表示され、撮影ボタンを押すと録画を開始し、再度同じボタンを押すと録画を終了します。

スマホによる撮影時には、映像を確認しながら録画する事ができます。

Autopano Videoの使い方

2015年2月

6台のGoProで同時に撮影した動画を、一つの360度動画に編集する為にKolor社から提供されいてるオーサリングツールAutopano Video Proを使用します。本ページではAutopano Videoを使用した基本的な360度動画の作成方法について紹介致します。

1.ファイルを選ぶ

Autopano Videoを起動後、同時に撮影された6つの動画ファイルを選び、ドラッグアンドドロップします。
autopano-video

2.フレーム間同期をとる

“Synchronization”ボタンを押すと下(写真)のような画面が出ます。“Audio(音)” ”Motion(動き)”のどちらかにより、6つの動画の同期を行います。同期位置が正常に検出できると”Accurate synchronization found.”が表示され、Applyボタンを押して同期位置が反映されます。
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3.静止画の状態で合成を調整する

続いて”Stitch”ボタンを押すと下(写真)のような画面が出ます。今回はGoproの合成(スティッチ処理)のため、Stich asから”GoPro Hero 3+/4″を選択し、”Stitch”を押します。スティッチ処理が完了すると画面右側に合成した画像が表示されます。画像左下にある“Edit”を押すと、Autopano Gigaが起動し、水平調整や明るさ調整などを行えるようになります。
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4.水平線を調整する

新しく開いたウィンドウにて“編集”をクリック(写真左)すると、再度新たな画面が表示されます。4つの矢印で構成されているアイコンをクリックし、画像をドラッグすると水平状態の調整作業を行う事が可能になります。
グリッドラインを目安に、地平線や建物などが水平・垂直になるように、ドラッグしながら画像を動かしていきます。目視で水平調整が完了後、このウィンドウは閉じます。閉じる際にファイルを保存するか尋ねられるので任意の名前でファイルを保存します。
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5.レンダリングの設定をする

水平調整した内容が反映されている事を確認し、“Render”ボタン(黄色い四角で囲ったボタン)をクリックします。Renderウィンドウで任意の幅と高さに設定後、”Render”を押すとレンダリングが始まります。
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6.レンダリングをする

動画自体の長さやRenderウィンドウで設定した解像度によって編集時間が変わります。1~2分程度のものだと5分弱、7~8分のものだと30分弱みておくと良いかと思います。(所要時間はPCのスペックに依存します)

パノラマ動画再生スマホアプリを作る時に使えるSDK

2015年1月

360度上下左右にぐるりと見渡せるパノラマ動画、本当に楽しいですよね。そこで今回は、パノラマ動画をもっと手軽に体験すべく、パノラマ動画再生に対応したオリジナルスマホアプリ開発に関わるお話です。弊社でも、「パノラマ動画をスマホで見れるアプリを作れませんか?」という問い合わせを多くいただいていおりまして、パノラマ動画再生オリジナルスマホアプリを作る時に使えるSDKをご紹介します!

 

そもそもSDKってなに?

SDKとは、あるシステムに対応したソフトウェアを開発するときに利用できる、ソフトウェア開発キット(Software Development Kit)のことです。例えば、「スマホでパノラマ動画見れるアプリ作りたいな」と思った時に、パノラマ動画を再生する機能を自分でゼロから作ることもできますが、それだと難しそうだし手間もかかるし大変ですよね。そんな時に、パノラマ動画再生に対応したSDKを使うことで、ゼロから作るよりは手間がかからずに、パノラマ動画再生の機能を実装することができます。

今回は、パノラマ動画再生に対応したSDKを公開している2社、「オランダに拠点を置くmindlight社のPanframeSDK」と「フィンランドに拠点を置くFinwe社のOrion360SDK」をご紹介します。

 

PanframeSDKとOrion360SDK

PanframeSDKは低価格でシンプルな機能を、Orion360SDKは高価格で多くの機能を搭載している印象です。アプリに搭載したい機能に合わせて、各社のSDKを使い分けるのが良いでしょう。PanframeSDKが低品質というわけではまったくありません。実際、PanframeSDKを使ったパノラマ動画再生アプリは数多くでていますし、良くできていますよ!(詳しくはこちら

比較表


Panframe

Orion360
価格 高
機能 シンプル 多機能
パノラマ動画再生 普通に良い より滑らかな印象
iOS対応 o o
Android対応 o o

各社、テスト用にフリー版を配布していますので、興味がある方はお試しあれ。なお、ライセンス版の使用料は用途によっても異なるようなので、気になる方は各社へ直接問い合わせしてみてください。

mindlight社(PanframeSDK)

Finwe社(Orion360SDK)

 

最後に宣伝!

弊社では、パノラマ動画再生アプリの開発も承っております!SDKがあるとはいえ、アプリは単純にパノラマ動画が再生できれば良いって訳ではないですもんね。パノラマ静止画やパノラマ動画の撮影制作編集、また、パノラマ動画共有サイトPanoPlaza Movieを運営する弊社だからこそできることがあります。詳しくは、お問い合わせくださいませ!