Panoplazaについては、Microsoft Innovation Award 2011やTablet Solution Award 2012といったアワードの受賞や、シンガポールでのStartup Asia、Echelon、ルクセンブルクでのICT Springなど海外イベントへの出展をし、多くのお客様にパノラマバーチャルショップを導入して頂けました。継続的な案件にも取り組んでおり、近日中に発表できると思います。
そこで考え直したのが、Panoplazaでした。Panoplazaはパノラマ写真を用いた空間表現です。Google Street Viewに使われているのもパノラマ写真であり、3Dモデルと比較すると次元数は少ないものの、データはより軽く、撮影・構築コストも現実的な範囲のものになりました。ただパノラマ写真を使うだけでなく、パノラマ写真をクリック可能にし、またそれをクラウドサービスとして管理できるようにすることで、より多くのお客様に使ってもらえるではと考え、ウェブサービス型パノラマバーチャルツアー・パノラマバーチャルショップ構築サービスを提供しています。こうすることで導入事例も増えて参りました。
これまでの位置情報サービス(Location Based Service)の多くでは、位置計測においてGPSやWifiを用いておりました。スマートフォンなどの端末により位置を計測して、位置に応じた情報を表示したり、その場所にチェックインしたりするアプリですね。位置に応じたゲームが流行ったり、FourSquareやFacebookでの位置共有を日常的に使うようになったりと、今後も位置情報サービスの可能性は広がりそうです。一方で、この位置計測について屋内ではなかなか精度の高い位置情報を取得できない状況が続いています。
■はじめに:ICT Spring 出展経緯
カディンチェは、これまでシンガポールで開催されたアジアのスタートアップイベントに出展してきました。イベントでの記事が英語にて各種メディアに掲載され、ソーシャルメディアやメールを通してヨーロッパやアメリカのお客さん候補からコンタクトを受けるようになりました。そのような経緯や、Panoplazaが対象としているE-Commerceの潜在顧客が存在するであろうヨーロッパでのマーケティングをかねて、当社が出展できそうなイベントを捜索してました。そこで見つけたのがルクセンブルク経済通商省東京貿易投資事務所のウェブサイトに掲載のあった、欧州最大級ICTイノベーションフォーラムであるICT Spring 2012でした。
■ICT Spring Europe 2012
ICT Spring は2012年6月19日・20日の二日間にルクセンブルクのLux Expoで開催された情報通信技術関連の展示会です。会場では3つの会議場でキーノート、ワークショップ、パネルディスカッションが同時並行的に行われるのとともに、約150のスタートアップがブース展示を行っています。弊社もこのブース展示に参加している1社です。来訪客としては、ルクセンブルクはもちろん、周辺のベルギー、フランス、デンマーク等から見学に来られていました。各社の展示テーマや講演テーマは、Social Media、Gaming、Digital Marketing、Big Data、Interactive TVなどで日本での類似展示会と似たような構成になっていました。