Panoplazaウェブページの多言語化

2013年8月

ウェブページの多言語化

これまでパノラマバーチャルショップPanoplazaの外国語ページは英語の一種類だけでした。英語ページにも多くの国の方から問合せを頂いていたのですが、よりわかりやすく情報を提供し、より多くの潜在的なユーザ層に届くように、以下の5言語にてページを作成したことをご報告いたします。翻訳においてはクラウドビジネス翻訳サービスConyacとGoogle翻訳にお世話になりました。

フランス語
・スペイン語
ドイツ語
イタリア語
・インドネシア語

15億人の皆様へ

これまで提供していた日本語と英語に加え、上記5言語を加えることで、以下のように全世界でが潜在的にPanoplazaのウェブページを読めるようになりました。

・日本語:1億2500万人
・英語:5億3000万人
・フランス語:1億2900万人
・スペイン語:4億2000万人
・ドイツ語:1億0500万人
・イタリア語:6100万人
・インドネシア語:1億4000万人
・合計:15億1000万人(全世界人口約71億人)

世界の皆様からのお問い合わせをお待ちしております!
ps. お問い合わせはできれば日本語か英語でお願いできれば幸いです。

ビジュアルコンテンツの中でのパノラマ静止画・動画の位置づけ

2013年8月

カメラがデジタル化し、ポータルサイトではCGM(Consumer Generated Media)によるコンテンツ収集を行うことで、ウェブ上には静止画や動画が急増しています。そのような社会状況の中、当社ではパノラマを1つのキーワードとして取り組んでいます。本日はそんなビジュアルコンテンツ時代のパノラマ静止画・動画の位置づけについて整理してみました。

情報量と表現力

通常の写真の視野角は、標準レンズで25度から50度、広角レンズで60度から100度、魚眼レンズ等の超広角レンズでも最大180度です。一方でパノラマでは全周囲360度になるため、撮影・表現できる範囲が圧倒的に広い訳です。一方で綺麗な方向、かっこいい所だけ撮ろうというのは通用しなくなり、とにかく全方向全部撮れてしまうという特徴もあります。写真だけでは、お店や部屋の雰囲気がわかりにくい、というような場合にはまさにパノラマコンテンツの威力が発揮します。より多くの情報を、より効率のいい表現方法で伝えたいので、パノラマをお勧めしています。

民生用と業務用

昔はプロにしか撮れない映像、プロにしか作れないコンテンツが多く存在しました。デジタルデバイスの普及とともに民生用機器でも高品質のデジタルコンテンツが作れるようになってきました。しかし、ウェブサイトを見ててどのコンテンツも自分で作れるようなコンテンツだったらつまらないですよね?時間やコストをかけて情報収集するなら、やはり良質なコンテンツを見たいと思うわけです。パノラマ写真はスマートフォンアプリなどでも撮れるようになっては来ていますが、画質は良くありません。そこで簡単にアプリやカメラだけでは作れないコンテンツやそのためのツールを作り続けています。

進化の方向性

とはいえ、パノラマ静止画・パノラマ動画が数年後も現状のままとは思っていません。以下のような進化の可能性があると考えています。

◆多量のパノラマ写真の集積:パノラマ静止画を多量に集めることで、動画のようにパラパラ漫画的に再生できることをHyperlapseは証明してくれました。またGoogle Viewsというサービスが、一般人が撮影したパノラマ写真をGoogle Mapsで公開できるようなサービスを開始しました。これらの動きはパノラマ静止画が急増するきっかけになるかもしれません。以下の動画はHyperlapse。

◆ライブストリーミング:イベントの中継にUstreamやニコニコ生放送が盛んに使われるようになっているように、パノラマ動画のライブストリーミング化というのは1つの可能性だと思います。まだ日本では取り扱っている会社は少ないようですが、ヨーロッパでは盛んになって来ていて(例:YellowBird)、イベント・ショー・コンサート等のパノラマライブストリーミングが実現されています。
◆3次元化:静止画にしても動画にしても、被写体の形状情報は取得できていません。しかし、弊社で過去に行っていた3Dモデリングではレーザースキャナーを使用したり、最近のKincetLeap Motionなどのジェスチャー認識でバイスでは赤外線で3次元情報を取得してるなど、被写体の3次元情報を取れる時代がきており、実空間表現に3次元モデルが使われる日も近いと思います。

パノラマで驚きを創る

パノラマバーチャルショップやパノラマ動画の営業をしていると、「何故パノラマをやっているの?」と聞かれることが多々あり、今回はそんな質問に対して、特に技術的背景や今後の技術的可能性を基に書いてみました。いままでみなさんが見たことの無いコンテンツを作り、驚きを創り、お客様や世界に貢献できればと思っています。

参考:空間表現技術の可能性(2012年7月25日記載)

soko aoki

スポーツのビジュアライゼーション手法

2013年8月

スポーツのビジュアライゼーション

モスクワでの世界陸上2013が開催中ですね。過去に「シムシティとビジュアライゼーション」というポストを書いたのですが、僕はどうやらビジュアライゼーション・可視化にとても興味があるようです。パノラマ静止画・パノラマ動画も、現実世界をネット上でどうビジュアライズするかの具体的方策ではありますが、今日はスポーツのビジュアライゼーションについて書いてみたいと思います。

スポーツにはやるスポーツと見るスポーツがありますが、見るスポーツは実際のスタジアムで生で見る方法と、テレビやネットを使用した観戦方法があるかと思います。そんなテレビ・ネットでのスポーツ観戦や、スポーツ観戦に興味を引くようなコンテンツの内、3つの事例について紹介したいと思います。

スポーツ動画への情報オーバーレイ表示

アメリカのSportvisionという会社は、テレビ用の動画処理では圧倒的な実績・技術力のようです。過去には10回のエミー賞(米国テレビ芸術科学アカデミー主催)受賞し、オリンピック、ワールドシリーズ、スーパーボウル、ウィンブルドン、NBAファイナル、アメリカズカップなどあらゆるスポーツの番組に関わっています。動画像に様々な情報を重畳表示することで、視聴者のスポーツへの理解を深めています。以下のウェブサイトにデモ動画が掲載されているので是非ご覧下さい。

タブレットを使用したレース観戦

スポーツ観戦はテレビに限ったものではなく、もちろんネットも進化しています。最近は動画像はテレビ放送を見て、その他の戦績や分析結果等をタブレットやパソコンで見るというスタイルが流行っているようです。英国のSoft Pauerという会社は自動車レースのF1向けにiOSアプリ・Androidアプリを提供しているのですが、このアプリのサーキットとF1マシンのビジュアライゼーションが素晴らしく、サーキットの真上からヘリコプターで観戦しているような感覚を与えられます。無料版のアプリもあるので、試してみてはいかがでしょうか。

スポーツ成績のインフォグラフィックス・アニメーション的表現

米国の新聞社New York Timesも面白いです。スポーツのコーナーをビジュアライゼーションの研究者(大学の教員)に担当をしてもらっているようで、スポーツの歴史や統計を説明したアニメーションやわかりやすいグラフ等をウェブサイトに掲載しています。紙の新聞ではできない表現力をウェブにて存分に発揮しています。こちらの例では、過去116年のオリンピック100m走でのタイムをプロットして、最近の中学生は100年前のオリンピック選手並みに速いなどと解説をしています。

パノラマ静止画・パノラマ動画とスポーツ

当社が取り組んでいるパノラマ静止画は、スタジアムやレース会場などのビジュアライゼーションに活用できます。また、パノラマ動画は走っている車、馬、自転車、人等に設置して撮影することで、選手位置からの360度視点を得られたりします。日本はオリンピックの誘致を行っていたり、ますますスポーツが盛り上がっています。パノラマに限らずスポーツのビジュアライゼーションに関わっていけたらと思います。

soko aoki

パノラマ動画の可能性

2013年8月

パノラマ動画撮影

今までPanoplazaではパノラマ静止画を取り扱っていましたが、パノラマ業界ではパノラマ動画に有用なツールが整いつつあり、Panoplazaスタッフとしても動画製作技術を調査・検討しています。


撮影は、添付の様な6台のアクションカメラを組み合わせた撮影装置を使用して360度全方位を撮影します。撮影後、ソフトにてパノラマ合成・動画編集を行った結果が以下の動画です。カメラを定点位置にて撮影した場合とカメラの撮影位置を移動させながら撮影した2パターンを試してみました。パノラマ静止画との違いとしてカメラ間の時間的な同期や動画全体のファイルサイズを考慮しての画質保持、また撮影時のブレ防止が静止画の時以上に重要になってくる事がわかってきました。

パノラマ動画の今後

ここからは少しお話を変えてパノラマ動画で何が出来るのかお話したいと思います。動画になりますので、カメラもしくは被写体が動いていないと面白くありません。カメラも固定で、周囲に動きが無い部屋などでパノラマ動画を撮影しても、パノラマ静止画と変わらないわけです。たとえば周囲が動く例として、スポーツ観戦、ファッションショーやコンサートの録画撮影、動物園や水族館での動物観察などは面白いパノラマコンテンツになりそうです。また一方でカメラを移動させながらの撮影では、これまでのお店等の施設案内や、不動産物件案内などにも使用できるかと思います。今後のパノラマ動画での新機能や画質向上には要注目ですね。

第5期を終了し、第6期に!

2013年8月

お陰さまでカディンチェ株式会社は第5期を無事に終えることができました。皆様のご協力・お声掛けに感謝しております。

第5期はますます高まるパノラマバーチャルショップへのニーズに対して、前期以上に多くの案件を頂きました。また、各種研究機関からのお声がけにより最先端情報技術・映像技術を用いた研究開発にも取り組めました。御礼申し上げます。

Panoplaza

Panoplazaについては、Open Web Asia 2012アワードを受賞The International Panoramic Photography Conference (ICELAND 2013)にて発表、お客様との協業ニュースについてテレビ東京ワールドビジネスサテライトにて放映など、対外的に露出の多い年になりました。

事業としても成長して来ており、数多くの百貨店さんや小売店さんのパノラマバーチャルショップを構築できたのとともに、Stores.jpさんとの連携、バーチャルイベント事業でのシャノンさんとの連携、また北米大陸でのパノラマバーチャルショップ展開に向けたBrowsewellさんとの連携など、パートナー様との連携も進めて参りました。

受託研究開発

研究者が集う弊社らしく、研究機関(メーカーの研究所、国立の研究機関、大学等)からも様々なお声がけを頂きました。屋内位置情報スマートフォンアプリ、拡張現実感(AR)スマートフォンアプリ、パノラマ技術を活用した各種映像アプリ開発等が一例になります。期中に導入した3Dプリンターが早速これらの研究開発で活用されたのもメーカーズ時代を感じさせられる動きでした。パノラマ関連技術とそれ以外の技術の融合が、新たなアプリケーション創出に繋がりました。

パノラマ動画

撮影方法・構築方法が静止画版とは異なる、パノラマ動画の検討も始めています。静止画版のPanoplazaとはまだ違ったお客様、用途になりそうですが、さらに進化したパノラマコンテンツとしてパノラマ動画も制作・販売していければと考えています。

第6期もよろしくおねがいいたします

西小山オフィス(上記写真)に移転してきて1年がたち、下町雰囲気漂うこの街にも慣れてきました。第6期もアクティブに活動していきますので、引き続きご指導・ご協力のほど、よろしくお願いいたします!